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 Tomcat4.0.6 の導入

Tomcat とは、サーバ上で Java Servlet や JSP( Java Server Pages )を動作させるWEBアプリケーションサーバです。
Tomcat は、オープンソースで Jakarta Project から提供されているプロダクトです。
そして、Jakarta Project とは、Web サーバ Apache を開発しているApache ソフトウェア財団で運営されているプロジェクトのひとつです。

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 Java環境の設定

はじめに Java 2 SDKをインストールします。
雑誌の付録CDや http://java.sun.com/j2se/1.4.1/download.html の「Linux self-extracting file」のSDKファイルをダウンロードします。
2002/11/19現在では、j2sdk-1_4_1_01-linux-i586.bin(42,129,700 bytes)が最新です。

□ j2sdk のインストール
・ rootでログインします
・ j2sdk を /usr/local にダウンロードします。

・ ダウンロードしたディレクトリに移動します。
# cd /usr/local

・ 自己解凍バイナリファイルを実行
# sh ./j2sdk-1_4_1_01-linux-i586.bin
・ バイナリライセンス条項が表示され、条項に同意する場合は「y」を入力。
・ 解凍されて インストール完了

□ J2SDK環境設定
今後、最新版へのバージョンアップによる名前の変更も考慮してリンク(ショートカット)を張っておきます。

# ln -s j2sdk1.4.1 jdk
これで、/usr/local/j2sdk1.4.1 へは、/usr/local/jdk でアクセス可能になりました。

※上記の「j2sdk1.4.1」はSDKのバージョンによって異なります。SDKを解凍し、作成されたディレクトリ名を確認して下さい。

/etc/profile をエディタで開き、最下部に下記を追加

export JAVA_HOME=/usr/local/jdk
export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin:$JAVA_HOME/lib

・ 変更を反映させる
# source /etc/profile

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 Tomcatのインストール

次に Tomcat4.0.6 をインストールします。
雑誌の付録CD-ROMなどからの入手でもかまいませんが、下記のURLからもダウンロードできます。
http://jakarta.apache.org/

現在(2002/11/19 現在)の最新版は v4.1.12 ですが、安定性やセキュリティ面を考え v4.0.6 にします。
http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-tomcat-4.0/release/v4.0.6/bin/
の「jakarta-tomcat-4.0.6.tar.gz」をダウンロードします。

※ v4.0.4 、v4.0.5 は重大なセキュリティホールがある様なので、v4.0.x がお好みの方は v4.0.6 にしておきましょう。
同じく最新版の v4.1.x はtomcat自体にバグがある様なので、使用は控えた方が無難だと思われます。

□ Tomcat のインストール
・ rootでログインします
・ jdk と同じく /usr/local にダウンロードします

・ ダウンロードしたディレクトリに移動します。
# cd /usr/local

・ 自己解凍バイナリファイルを実行
# tar xzvf /usr/local/jakarta-tomcat-4.0.6.tar.gz
・ 解凍されて インストール完了

□ Tomcat環境設定
jakarta-tomcat-4.0.6 というディレクトリが出来るのでこれもjdkと同じく、
今後のバージョンアップに備え『tomcat』という名前にリンク(ショートカット)を張っておきます。

# ln -s jakarta-tomcat-4.0.6 tomcat
これで、/usr/local/jakarta-tomcat-4.0.6 へは、/usr/local/tomcat でアクセス可能になりました。

/etc/profile をエディタで開き、最下部に下記を追加

export TOMCAT_HOME=/usr/local/tomcat

・ 変更を反映させる
# source /etc/profile

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 Tomcatの起動と動作確認

Tomcatには、起動用スクリプト(startup.sh)と停止用スクリプト(shutdown.sh)が準備されているので、それを利用します。

□ Tomcatの起動

# /usr/local/tomcat/bin/startup.sh
Using CATARINA_BASE: /usr/local/tomcat/bin/..    <-- 勝手に表示されます
Using CATARINA_HOME: /usr/local/tomcat/bin/..    <-- 勝手に表示されます
  :


□ Tomcatの動作確認

Tomcat自身で簡易WebServer機能を持っており、Defaultでは有効となっているのでサーバ機のWebブラウザからアクセスしてみます。

http://localhost:8080/

Tomcat Version4.0.6 の入り口画面が出ればOKです。JSP Exampleへ進んで色々試して見て確認できます。

[ 図T-001 Tomcat の入り口画面 ]

図T-001 Tomcat の入り口画面

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 Servlet 格納ディレクトリを作成

さて、tomcat が無事にインストールできました。今回は、自分が開発した Servlet や JSP を置くディレクトリを作成しましょう。

現在、tomcatでservletを動かそうとすると、
「 http://localhost:8080/examples/servlet/HelloWorldExample 」
となります。この 「examples」がディレクトリになります。
このexamples ディレクトリは $CATALINA_HOME/webapps/ 内に格納されています。
( $CATALINA_HOME とはtomcatをインストールしたディレクトリ。このサイトでは /usr/local/tomcat になります。)

今回はこの呼び出しURLを、
「 http://localhost:8080/myjava/servlet/HelloWorld 」
で、格納するディレクトリを、「$CATALINA_HOME/webapps/myjava」にします。

自分で用意するディレクトリは、$CATALINA_HOME/webapps ディレクトリ内に配置した方が良いです。
今後、Apache との連携する時にハマります。私はハマりました。

なお、サンプルで使用する HelloWorld.class は、当サイトよりダウンロードが可能です。

□ server.xml の編集

では実際に設定していきます。
$CATALINA_HOME/conf ディレクトリ内にある「 server.xml 」をエディタで開きます。

210行目付近に以下を追加します。

<Context path="/myjava"
docBase="myjava"
reloadable="true"
crossContext="true">
</Context>

上記の意味は、URLの後に「/myjava」と入力すると、
実際に読み出すディレクトリは、「 $CATALINA_HOME/webapps/myjava 」であると言うわけです。
ちょっと難しく言えば、仮想エイリアスが「 /myjava 」で物理エイリアスが「 $CATALINA_HOME/webapps/myjava 」というわけですネ。

記入し終えたら server.xml を保存し、終了します。

□ 物理ディレクトリの配置

ここまでの作業で、仮想エイリアスの設定が終わりました。次に物理エイリアスの設定です。

1. $CATALINA_HOME/webapps 内に、「myjava」という名のディレクトリを作成します。
2. myjava の中に WEB-INF というディレクトリを作成します。
3. WEB-INF の中に classes というディレクトリを作成します。
$CATALINA_HOME/webapps/myjava/WEB-INF/classes となるわけです。

このclasses 内に class ファイルを配置します。

JSP ファイルは $CATALINA_HOME/webapps/myjava に配置します。

これで仮想エイリアス・物理エイリアス、共に設定は終了です。

□ 動作確認

tomcat を再起動します。
まず、終了します。
# /usr/local/tomcat/bin/shutdown.sh
次に起動します。
# /usr/local/tomcat/bin/startup.sh

tomcat が完全に起動したら、
http://localhost:8080/myjava/servlet/HelloWorld
にアクセスしてみて下さい。

見れたら成功です。
もし見れなかったら、設定に不備があるので、

をして下さい。

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