Linux で自宅サーバ [ Home Server Techncial ]

>>トップページに戻る

BBS 過去ログ No.0005に戻る

タイトル: サーババックアップあれこれ
記事No: 1493
投稿日: 2004/01/29(Thu) 17:37
投稿者: 片手
 家でWebサーバを動かしております。小規模なものしか経験がなく
大きなシステムでのバックアップ等にはどんな対応があるのでしょう?
Webサーバをストップさせないという前提で・・・
1.HDDが壊れた → RAID構成にする
2.ADSL回線がストップした → 副回線としてISDN等を用意する
3.クラックされた → バックアップ用PCを用意してクラスタ構成にする

 さて家全体が停電になってしまったとして、(電気のある)外部にサーバを立てて置かなければ
ならないと思うのですが、大きなシステムの管理者様方は普通どんな対応をなさっているのでしょうか?

 少し調べたのですが、BINDのラウンドロビンでも完全な対応はできないですよね?

タイトル: 規模によるかも?
記事No: 1494
投稿日: 2004/01/29(Thu) 18:59
投稿者: sg URL: http://tsuttayo.sytes.net/
私も最近、色々やってみましたのでご紹介です。

私は大規模ではなくて、クライアント数150〜200ぐらいのLAN構成で
Web,DB,Sambaを使ったりしています。

また、ネット上にも仕事ではレンタル・サーバで公開してますし、
自宅も公開しています。

前者のようなローカルの場合は、予算との兼ね合いもありますが
RAIDに最近しました。
また、停電やカミナリが怖いため、メイン・サーバだけはけっこう大きなUPSをつけてます。拠点数が多いため、拠点サーバはRAIDにはしてますが UPSまでは準備していません。したいけど予算が...。
ローカルといっても拠点はたくさんあり、それらはVPNですから回線の心配もあります。
それで、Bフレッツなどを1拠点に2〜5回線引いてバックアップ回線に
しています。また、ISDNも最終バックアップ手段としてとってあります。
それにISDNでリモート管理もしています。
もちろん、プロバイダも多種多様のところとあえて契約しています。
これらの設備で、現状、回線が落ちても10秒以内にはバックアップ回線に切り替わっています。
うちの規模ならこれで充分です。

後者の場合は、会社ではレンタルのみにすることにしています。
理由はやはり回線品質です。
仕事では以前はサーバ数台分、丸々、借りていました。
共有サーバも借りていましたから、かなりの数です。
多数借りていた理由は、サーバのスペックが低くて、大きなDBを使うと
ものすごく負荷がかかりましたので、単純なものでもあえてサーバを変えるようにしていました。
また、借りたところは、首都圏に集中しないようにしていて
データはそれぞれのサーバ間で交換するようにしていました。
でも、これはデータが残るだけであって、おっしゃられているような場合では無力です。
でも、ある程度のレベルを備えたレンタル・サーバでは復旧時間はかなり短時間です。
以前、マザーボードが壊れたらしいですが、マザーボードの交換、ついでにHDDも念のため交換してくれたらしいのですが4時間はかかりませんでした。
キチッと監視もされていて、私が気づく前に修理作業に入ってました。
この4時間弱が遅いと感じれば、何らかの対策が必要でしょうね。
しかし、大手レンタル会社は、個人ではまず準備できないようなクリーン・ルームとか、回線品質、電源品質、監視体制なども出来ています。
ですので、私はこれで困っていませんが、もっと規模が大きくなれば何か対策が必要でしょうね。

一方、自宅サーバは何もしていません。
バックアップのみです。(ただし、確実に毎日やります)
自宅の場合、1日ぐらい死んでもいいかと思ってますからね。
それに自宅は設備を整えれば電気代がかかります。

結論は、規模が大企業なみならば、それこそ色々考えなくてはダメでしょうね。
でも、中小規模ならば、予算と障害時の損失コストを天秤にかけて決めるしかないと思います。
自宅ならば、電源が心配だったらノートPCをサーバにすれば充分ではないかと読んでいます。
個人サイトでそれ以上のアクセスがあるサイトは、そもそも回線品質がADSLではやってられないでしょう。
したがって、上位回線を準備したり、自宅をあきらめて高級なレンタル・サーバがいいのかもしれませんね。

私も他の人がどうしているかは興味があります。

タイトル: Re: 規模によるかも?
記事No: 1514
投稿日: 2004/02/01(Sun) 15:23
投稿者: 片手
 ご返信ありがとうございます、非常に参考になりました。
最初、自宅サーバとレンタルサーバで負荷分散のラウンドロビンに
しておけば、自宅に障害が起きたときも対応できると思ってました。
よく考えてみたらレンタルサーバのDNSに外部IPを設定してくれる
とは思えませんね。結局自宅サーバDNSが落ちたら対応できない。

>中小規模ならば、予算と障害時の損失コストを天秤にかけて決めるしかない
 本当にそのとおりですね。こういう機器って非常に高額ですし、
やっぱり借りてしまうのが安心かも(このHPの趣旨に合いませんが)

タイトル: 高級なレンタルサーバ
記事No: 1515
投稿日: 2004/02/01(Sun) 15:52
投稿者: sg URL: http://tsuttayo.sytes.net/
高級なレンタルサーバでは、自宅サーバと変わらないですよ。
何でも有りの、まったく自由です。
もちろん、外部IPをDNSに登録するのも自由ですし、
そもそもレンタル・サーバを借りて、それをまたレンタルするのさえ自由です。
ゾーンも物理的に可能なら、いくらでも増やせますしバーチャルドメインもいくらでもOKです。

また、高級なサーバは負荷分散もしてくれますしクラスタリングもできます。ファイアー・ウォールを付けたり、レンタル上だけでLAN構成にしたり...。
もう、ほとんど何でもありだと思います。

OSも自由ですし、最近は、たとえば「Apple Xserveにしてほしい」とか「IBM e Serverにしてほしい」というようなハードウェアの要求にも答えてくれます。レンタルサーバでRAIDなど、もうあたりまえのように使えます。

それどころか「サーバは自宅から持っていくから」ということもありだと思います。

ただし、1つのサービスごとに多大な費用がかかるのですよ。
したがって、多種のサーバを借りてしまったほうが安いということになってしまいます。DNSの変更は自由なんですから。

タイトル: Re^2: 規模によるかも?
記事No: 1524
投稿日: 2004/02/02(Mon) 18:32
投稿者: まぁ。
> 最初、自宅サーバとレンタルサーバで負荷分散のラウンドロビンに
> しておけば、自宅に障害が起きたときも対応できると思ってました。
> よく考えてみたらレンタルサーバのDNSに外部IPを設定してくれる
> とは思えませんね。結局自宅サーバDNSが落ちたら対応できない。

こんばんは。複数固定IPの回線契約であれば、セカンダリのDNSを回線を持ってる
(契約している)ISPとかに依頼する事ができると思います。ちなみにうちは、
その方式をとっていて、こちらに設定してあるプライマリDNSサーバが落ちても
セカンダリのDNSで代替えのDNSとしています。ゾーン転送をちゃんとしていれば、
バックアップとしての信憑性もあると思いますし。
それでは、また何かありましたら。

タイトル: セカンダリDNSだけならば
記事No: 1525
投稿日: 2004/02/02(Mon) 19:57
投稿者: sg URL: http://tsuttayo.sytes.net/
セカンダリDNSだけなら、私もあまり詳しくはないけど1IPでも出来る方法はあるように思います。また、友人同士でセカンダリを受け持てば、似たようなことは可能ですね。

でも、回線が落ちたとか、HDDが飛んだといった場合では無力ですよねぇ。もちろん、手作業で復旧するのなら、不可能ではないけれど。

回線も光で複数プロバイダーの契約をするなら、かなり安定すると思うけどねぇ。

個人レベルでできる範囲は、結局、たいしたことが出来ない気がしてなりません。
いくらなんでも、自宅にクラスタ構成でサーバを準備することは無理があると思うんですよね。ずーっと自宅でサーバ監視するわけにもいかないし。

結局、ある規模を超えたら自宅という選択はできないかもしれませんね。

ちなみに、うちのレンタルサーバはマザーとHDDを交換しても無料でした。そして、コンテンツとかメール・スプールの復旧までプロの技術員が復旧しました。さすがにDBなど、動的な部分までは復旧できないので、それだけ連絡がありました。これを24時間体制でやってもらえます。
これだけのことを自宅(や中小企業)で準備するのは、どうころんでも無理って気がするんですよねぇ。

タイトル: こういう監視サービスも。。
記事No: 1526
投稿日: 2004/02/02(Mon) 22:02
投稿者: まぁ。
参考ですが、こういう無料で監視サービスしてる所もあります。
    ↓
http://www.cman.jp/network/

サービス毎の生き死に位は見れます。さすがにパフォーマンスまでは無理ですが(^^;

ではでは。

タイトル: これは知らなかったです
記事No: 1527
投稿日: 2004/02/03(Tue) 00:23
投稿者: sg   <sg@tsuttayo.sytes.net>
URL: http://tsuttayo.sytes.net/
これは、ちょっと便利ですね。

たしかに、回線が落ちたら手動ではあるけれど、サブ・マシンへ切り替えることは不可能ではないね。
自宅サーバならばできなくはないよね。

しかし、仕事なら私は使わないのです。
理由は
1.たとえば出張中や会議中に落ちたと知ってもすぐに復旧させることは不可能。
2.プライベートで出かけていても当然、復旧困難。
3.深夜にメールをもらってもねぇ。

また、落ちたときのことを考えるというのもありますが、
そもそも、落ちる確率が低ければいいですよね。
そして、どうやっても個人宅とレンタル会社のサーバでは、同じ障害頻度にすることは困難です。
私が借りているメイン・サーバは2年間で落ちたのは1回です。
1時間ぐらい落ちました。レンタル会社内部のルータに障害があったと記憶しています。
停電などもあるのでしょうけど、大規模なUPSを準備しているでしょうからまったく問題にはなっていません。
自宅では無理ですよねぇ。

結局、規模の問題だと思うんです。
個人サイトでは仮に2時間落ちたところで、自分の収入が減るという方は
少ないのではないでしょうか?
確かに広告収入を得ている方もいるでしょうが、それだけで食べている人って(それなら、もうプロですね)わずかな人ですよね。
ですが、こういった人もわずかにおられます。

私の仕事サーバでは2時間落ちたら数十万円程度は損失する可能性があります。
個人サイトでもこういう方はいるのかもしれません。
もしも、自宅サーバが2時間止まったら10万円損するとなれば、自宅サーバで続けないよねぇ?

したがって、やっぱり規模ではないでしょうか?
1分間落ちても困る人もいれば、1日ぐらい困らない人もいます。
そして、落ちたときの損失の規模によって、それなりの対応を考えるのが良いと思うんです。

個人レベルでできることは、やっぱり限界があると思うんですよ。
ところが、仮に月額4万円程度のサーバを借りた場合、ほとんど技術員をまるまる1人雇ったと同じだけのサービスが受けられます。
こういったところでは、「落ちた」とは連絡が来ないです。
「落ちたから、こういった対処をして回復した」という報告が来るのです。
もちろん、障害によっては数十分間〜数時間に及ぶこともあるので、こういった場合では「落ちているので対処中」というメールがきます。携帯へメールをもらうことももちろん可能です。
自宅で技術員を雇うほどならば、このほうがいいですよねぇ。

また、月額数十万円、準備できるなら、クラスタリングや負荷分散も可能でしょう。これならば、もうほとんど落ちたという感覚はなくなります。
私の規模では、ここまでは必要ないのでこれだけのサービスは受けてませんが。

仕事でも規模が小さくて、損失規模が少なければ書かれたようなサービスでももちろん可能です。
したがって、やっぱり規模だと思うのです。

自宅でやっていることって、結局は「まぁ、落ちたら落ちたでしょうがないわぁ」という程度のことに思うんですよね。
もちろん、私の自宅のように何もやらないのがベストとは限りませんけどね。(最近、落ちたばかりです)

▲ページの最上部に戻る

Copyright© Home Server Technical. All Right Reserved.
webmaster@miloweb.net